人がいなくなった集落に憧れる現代にピッタリ

人が多く、混雑した都市部での労働や暮らしに疲れ果てている社会人にとっては、
人がいなくなった集落と聞くとかなり魅力的に感じられます。

自分がそこの地域の第一村人にでもなって、
誰にも邪魔されないでのんびり本でも読んで暮らしてみたいと思うような人は、
都市部には意外と多いです。

それくらいに、都会の喧騒は人の心身を疲弊させます。

米澤 穂信氏の新刊「Iの悲劇」はそんな都会人の憧れである閑散とした誰もいなくなった集落が物語の舞台です。

限界集落に移住してくる人は癖がある?


限界集落に移住してくる人はなぜかどこかいびつな人ばかりというのがこのIの悲劇のストーリーの中で、
主な悩みどころとして語られています。

実際に、地方の田舎では都会の人が思う以上に暮らしにくい現実が待っています。

限界集落へと近づくほどその土地で長く暮らしてきた人同士の結束は固く、
よそ者はなにかあるとすぐにつまはじきに合ったり、監視されたりすることも当たり前です。

限界集落にまつわる現代ならではの社会問題を、
面白くわかりやすい市役所の3人組のやりとりを交えつつ提起したミステリー小説だと思います。

次々に起こる移住者たちと市役所の人々のやり取りがおもしろいので、サクサクと読み進められました。

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